『ありったけの恋をした』草案

グレホメで出したかった同人誌、『ありったけの恋をした』のプロットです。むちゃくちゃ気に入ってる話であの同人に時間が割ける内に描ききれなかったことをいまでも悔やんでいます。セリフ、表情、場面は私が分かるようにメモしてます。いつもこういうプロット作って、ここからネーム作成してました。プロットの段階である程度ムービーになるのでそれをコミックに落としこんでコマ割りとか考えててます。

今でも見てくれる人がいるか分からないけど読んでもらえたら嬉しいです。

 

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青年~魔軍司令まで

 

その時あったのは確かな劣等感

留学前は五分五分の差だったのに、今じゃからきしコイツの力には敵わない

 

けれど、それとは別にこういう感情もあった

好きだ

憧れる

なんて美しいんだ

ホメロス

 

厩舎で番をするグレホメ

グレイグの馬、凛々しくてかっこいいな

ありがとう、リタリフォンも喜んでいる、ホメロスのように美しい男に褒められて

…なんだよそれ

思ってることだ

ふうん…(コイツやっぱ留学前と変わったな…)触っていいか

えっ!?

リタリフォンだ

あ…ああ…そっちか、いいとも

ホメロス美しい横顔だなとじっと眺めるグレイグ

(至近距離になってるのに気付くホメロス、驚くがそのまままじまじと見つめ合う(グレイグも、かっこよくなったよな…(自然とキスする二人

ホメロス、いいのか

うん…お前が、お前なら、いいって思ったんだ

俺も、ホメロスがいい

 

グレイグ…

ホメロス…なんだ枕持ってきたのか

な、なんか手にしていた…

ふふ…

笑うな…

いや、俺も、メイドに言って枕を一つ貰ってたんだ

は?ふふ…用意周到なことだな

 

(い、いたい

(けどグレイグ良さそうだ…空気は壊したくないし、このまま、続けたい…

ホメロス、痛いか

えっ

苦しそうだ

いや…(こんな男に悟られるなんてオレはなんて未熟なんだ!ちがう、ちがう、やめないでくれ、

グレイグ…

ん?

すまん…まだ、緊張してる、夢みたいだから…お前と繋がれるなんて…まだすこし身体が…強ばってる

そ、そうなのか

処女を抱かせて悪いな…だがお前に、お前が良かったんだ…もう少し、付き合ってくれないか?

だ、大丈夫だ!俺も、お前と、ホメロスとこうなれて夢のようなんだ、もう少しと言わずいつまでもこうしていよう

いつまでもは無理だが、助かるグレイグ(なんとか切り抜けられたか…よかった、だがしかし気持ちよくないのは事実だ、チンポも萎えてきた…まずいな

グレイグ、今日のところはひとまず手でも口でも…口はもう嫌だな…抜いてやるから一旦…

 

グレイグと!!初夜を過ごしてしまった!!!

チンポは入った!痛かったが!

城のメイド達に取られなくてよかった…あいつの初めてはオレのものだ…

ふふ…

 

ホメロス

ん!?

ぼーっとしていた、大丈夫か

ああ…大丈夫だ

なあ、また、夜来てくれるか

!…色ボケだな

うっ…

いいさ、オレも…お前といたい

じゃああとでな!

(グレイグ…好きだ

 

 

握手スルー

無視された、オレが弱いから、

オレが役立たずだから、

オレが必要無いから

オレは、いらない人間なのか

(強く、ならなければ

 

ホメロス、最近力みすぎではないか

そうか(お前が言うか、お前が言うか!お前が言うな!!!

疲れている気がする

自分では分からん

休んだ方がいい

(グレイグの手は心地いいな、暖かくて多くの人を守る大きな手、オレはちっとも及ばない

ホメロス

ああ…いいよ、おいで

うむ…

 

この渦巻く感情の正体が

焦りなのか、劣等感なのか、恋慕なのか、分からない

たった一つ確実なのは、グレイグはオレの男だ

いなくならないで、オレを必要として、そのためには研鑽を鍛練をより一層積まなければ

 

鍛練を重ね、将軍へと昇格したホメロス

お前と並び立てて嬉しいぞ

フ…

共に国を守ると誓ったからな

ああ…

 

コイツが求めてるのは期待してるのは信用してるのは、騎士としてのオレだから

そういうオレじゃないと必要ないんだから

そうでなければならないんだ

強くならなければ

 

ホメロス将軍おめでとう会

酒をたくさん呷ったホメロス

部屋に連れてくぞ、ホメロス

グレイグ…ふふお前も少しは飲めよ

お前のニオイだけで十分だ

つまらん男だなあ…お前は

結構だ

 

ベッドにぽいとする、服を脱ぎ煽るホメロス

めちゃくちゃにしてくれ…

!(ゾクゾクするグレイグ

オレ、強くなったよな…お前と同じ将軍まで登り詰めた…

うん、流石は我が友だ、お前は強いよ

ふふ(満足げ

…(かわいいな~と思ってる

 

グレイグ…

(こんなにオレもお前も気持ちいいのに、別の人間だなんておかしい、オレとお前はひとつの存在だったに違いない、双頭の鷲のように、魂は寄り添い生きていくんだ、グレイグ、お前にはオレが必要だよな?

気持ちいいな

ああ…

 

なんだこれは

!み、みるなホメロス…!

ん~?なんだ、縁談か?

うっ、…大臣連中から薦められて…

ふうん、受けるのか

いや…、俺には心に決めた人物がいて…

そうだったのか、初耳だ(水を呷るホメロス

ん?

頃合いだろうか、本当はもっと、シチュエーションを整えて伝えたかったんだが

え?

ホメロス、結婚しようか

は?

な、何度も言えぬ…、だがお前が望むならもう一度言おう、お前と結婚したい、我が伴侶はお前がいい

…グレイグ…

(オレにお前のものになれと言うのか、オレは、オレで、お前に認められたいのに、お前のとなりに並ぶのは確固とした、愛などと馬鹿げた感情なしに実力で立たなければ意味がないのに、オレは、お前にとって、すぐ移ろう感情のままでしか存在を認識してくれないのか

騎士として、お前を追って生きてきた今までのオレを必要としてくれないのか

ふ、ふざけるな!!!!そのような世迷い言よく二度も口に出せたな!!オレを馬鹿にしているのか?!誰が貴様なんぞと婚姻するか!?このホメロスが……!ふざけるな…!!!

ほ、ホメロス

こんなにこけにされたのは生まれて初めてだ…!腹立たしい!

す、すまなかった…お前を不快にさせるつもりはなかった…、お、怒らないでくれ

うるさい!!

(胸ぐらをつかむ、泣いているホメロス、それを見てショックなグレイグ

 

部屋に戻り、冷静になるホメロス

グレイグがプレゼントしてくれた花

(結局は下心か

 

(一時の感情で憤ってしまったが、嬉しいことは、嬉しいのだ私は、

(グレイグはオレのことが好きだったのか…

(オレだってあの男のことは認めてる、愛している部分もある、そんな男に好意に思われてたことは喜ばしいことだ

(悪いことを…したな、おそらくばか正直なあいつのことだ、感情のままに乗せた言葉だ嘘はない、ただそういう意味でしか隣に立てないオレが憎くて八つ当たりしてしまった、そんな贔屓目なしにオレはお前といたいんだオレという強い存在を認めて欲しいんだ

明日、謝ろう……

 

グレイグ、話が…

……

グレイグ?

…縁談、受けることにした

え…

もう、お前には迷惑をかけない

は…

(やはり移ろうのだ、そんな感情なんて

強く、強くあらねば、それでしかオレはグレイグと共に立ってはいられない、そうありたい

強く…強く…

 

王からウルノーガが出てきて失禁する

 

(オレは国を裏切った男だ(もう憧れてた騎士だなんて名乗れない(グレイグ、お前に認められるくらいオレは強くなりたかった(そのためなら憧れだって矜持だって恋だって捨てた(グレイグはオレを脅威と見て仇敵として殺しに来てくれるよな(やっとオレをお前に並ぶはるかな強さとして見てくれる

 

グレイグ、はやくオレを殺しに来てくれ

玉座で待ち構える